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三角点とは──山や地図で見かける「+」の石はなにか

三角点(さんかくてん)とは、緯度・経度が正確に求められている測量の基準点です。

山の頂上付近、見晴らしの良い場所、公共施設の敷地内などに置かれた、 小さな石の柱を見たことがある方は多いと思います。 上面に「+」の印が刻まれた、あの石です。


何のために置かれているのか

明治時代、全国の地図を作るために導入されました。

① 三角点どうしの位置関係を測る(三角測量)
② そこから各地の正確な位置・地図を作る
③ 道路の建設・都市の開発など、公共事業の位置の基準にも使われてきた

現在は電子基準点によるGNSS測量が主流になっていますが、 三角点そのものは今も測量の基準として維持されています。

(出典:国土地理院「三角点とは」)


4つの等級がある

三角点には一等から四等までの等級があります。

等級平均距離全国の点数
一等本点45km・補点25km973点
二等約8km約5,000点
三等約4km約31,600点
四等約1.5km約71,000点

四等三角点は、昭和以降に地籍調査(国土調査)のため、 自治体の要望に応じて設置されたものです。

等級が上がるほど間隔は広くなりますが、 位置の精度そのものは、四等でも一等と同じ水準に統一されています。

(出典:国土地理院「三角点とは」。確認日2026-09-01)


地図記号

地形図では、三角点は「△」の記号で表されます。

三角点の実物(標石)にも、上面に「+」の印が刻まれていて、 この交点が正確な位置を示しています。

標石のまわりを囲む石は「保護石」と呼ばれ、 車や草刈り機などから標石を守る役割があります。


見に行くなら

山頂にあるとは限りません。

公園や住宅地の中、寺社の境内にひっそり置かれていることもあります。

日本一標高が高いもの・低いもの、離島にあるものなど、 個性のある三角点も各地にあります。


敷地内・所有地にあるなら

このページを見つけた人の中には、 「見た」のではなく「自分の土地にあって困っている」人もいます。

三角点は国土地理院が管理する測量の基準点であり、 個人の判断で動かしたり撤去したりできるものではありません。

工事などでどうしても支障が出る場合は、 測量法にもとづいた手続きがあります。

→ 三角点を勝手に動かしてはいけない理由(測量法)


まとめ

  • 三角点(さんかくてん)は緯度・経度が正確に求められている測量の基準点
  • 明治期の地図作りに始まり、公共事業の位置の基準としても使われてきました
  • 等級は一等〜四等の4段階。間隔は違っても精度は統一されています
  • 地形図では**「△」の記号**で表されます
  • 敷地内にあって困っているなら、個人で動かさず測量法の手続きを確認します

出典

国土地理院「三角点とは」
 https://www.gsi.go.jp/sokuchikijun/sankaku-toha.html

国土地理院「三角点Q&A」
 https://www.gsi.go.jp/sokuchikijun/sankaku-QA.html

確認日:2026-09-01