明治の三角測量とお雇い外国人
三角点(さんかくてん)が全国に設置されるもとになった明治初期の測量には、 外国から招かれた技術者(お雇い外国人)の指導がありました。
近代的な測量技術が、日本にどう導入されていったのかを振り返ります。
測量司とマクヴェイン
1872年(明治5年)、工部省に測量司が設置されました。
・山尾庸三の提案により、工部省内に測量司が設置された
・測量師長として、イギリス人技術者コリン・アレクサンダー・マクヴェインが雇われた
・同年5月、基線が設定され、東京府下に13の三角点が設置された
これが日本初の三角測量とされています。
(出典:ウェブ検索による複数の史料。確認日2026-09-01。 一次資料での裏取りは未実施のため、参考情報として扱ってください)
北海道でのアメリカ人技術者の指導
1873年(明治6年)には、開拓が進む北海道でも測量が行われました。
お雇い外国人のジェームス・ワッソンとモルレーの指導のもと、 勇払・鵡川間に基線が設定され、翌年には道南・道央地域の50点で 三角測量が行われたとされています。
陸地測量部の設立
その後、測量を担う組織も整備されていきました。
1884年(明治17年)… 参謀本部内に測量局が新設
1888年(明治21年)… 「陸地測量部条例」が公布され、
参謀本部長の下に独立官庁として陸地測量部が置かれた
この陸地測量部が、現在の国土地理院の前身にあたる組織です。
全国の一等三角点がほぼ完成
陸地測量部のもとで測量が進み、台湾などを除く国内の一等三角点は、 1913年(大正2年)ごろに測量が終了したとされています。
明治初期に始まった三角測量は、 約40年をかけて全国規模のネットワークとして完成しました。
まとめ
- 1872年、工部省に測量司が設置され、イギリス人マクヴェインの指導で 日本初の三角測量が行われました
- 1873年には北海道でアメリカ人技術者の指導による測量が行われました
- 1888年、陸地測量部(国土地理院の前身)が設立されました
- 台湾を除く国内の一等三角点は、1913年ごろにほぼ完成したとされています
出典
国土地理院「位置を求める歴史」
https://www.gsi.go.jp/sokuchikijun/sankaku-history.html
ウェブ検索により参照した複数の史料(明治期の測量司・お雇い外国人・陸地測量部に関する記述)
確認日:2026-09-01
★人名・年次の詳細は、一次資料(国立公文書館アジア歴史資料センター等)での
再確認が望ましい箇所として残しています。